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第五話『End of the golden witch』あらすじ(その1)

「うみねこのなく頃に 散 End of the Golden Witch」

前回:第四話『Alliance of the golden witch』あらすじ(その2)
第五話 『End of the Golden Witch』の10月5日朝以降の出来事についてはこちら。下部のリンクからも飛べます。

注意:時系列というよりは、本編記述順に近い(本編中で時刻が明示される箇所は限られており、前後することもある)。
順番等が間違っている可能性あり。考察の参考程度に!は劇中赤文字、スカイブルーは劇中青文字、黄色は劇中金文字、ピンクは重要と思われる事項の強調、コーンフラワーブルーはその他不確定事項などの強調、ライムグリーンは魔法?の存在が疑われる事項の強調として使っています。また、「黄金の蝶」の画像が表示されるシーンは背景を紫にしています。

[編集]EP5選択時メッセージ

Episode5
End of the golden witch ~黄金の魔女の終わり~

おはようございます。
新しいゲームマスターによる新しいゲームを、
どうかごゆっくりお楽しみください。

もっとも、ゲームはすでにクライマックス。
犯人は追い詰められ、詰みを待つのみですが。
だからこそ俯瞰出来る何かもきっとあるはず。

難易度はやさしめ。
今更、あなたが何に騙されるというのか…。


[編集]時系列

時を進める魔法参照

章題時刻
オープニング(章題なし)
奇跡の魔法
正式なミステリー
密室結界
古戸ヱリカ10月4日(土)11時00分
奇跡の魔女10月4日(土)19時00分
辿り着きし者10月4日(土)22時00分
黄金狂乱劇10月4日(土)22時47分
本当の親族会議10月4日(土)23時49分
19年前の復讐
惨劇の朝10月5日(日)07時00分
魔女を貫く十の楔10月5日(日)08時04分
推理と検証10月5日(日)11時00分
クローゼット10月5日(日)12時33分
幻想大法廷10月5日(日)24時00分
19年越しの復讐10月5日(日)------


[編集]オープニング(章題なし)

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
メタ世界(薔薇庭園)戦人 ベアト ワルギリア
これまでのEPの回想。ベアトは人事不省になっており、ワルギリアは彼女の髪を梳いている。戦人が過去の譜面を再現しベアトの思考を探る。第5のゲームはもう始まっている
メタ世界(回想)戦人 ラムダ ベルン ベアト
ベアトはまるで眠っているかのように横になっている。勝利を諦め戦人に自らへの引導を頼み全てを委ねただけの生きた人形となっている。
待てども次なる第5のゲームが用意されることはないため、ラムダデルタがベアトの後を引き継ぎGMになり次なるゲームを用意すると宣言。
戦人はそれに反対「これは俺とベアトのゲームだ」。ラムダ「プレイヤーが変わるのは大きなヒントになると思うけれど」。
戦人は二人の魔女と、名前を知り直接会話を交わすのはこれが初めて。ベルンは縁寿を引き合いにだし参加しろと脅す。
戦人は第五のゲームを認めるが、プレイヤー役をベルンに渡し自分はゲームの無視を決め込む。魔女たちはベアトから奪ったゲーム盤で遊び始める。
メタ世界(薔薇庭園)戦人 ベアト ワルギリア ロノウェ
戦人とワルギリアの会話にロノウェが紅茶を持ってきてゲームの様子を伝える。「愛が、ありませんな。」上辺は大変良くベアトのゲームに似せているが、しかし根本が大きく異なっているという。
戦人はそれを聞き乗っ取られたゲーム盤を取り返すため、参加を決める。
メタ世界(喫煙室)戦人 ラムダ ベルン
ラムダはもうゲームは二日目どころか大詰めと告げる。
右代宮家客間絵羽 留弗夫 夏妃 秀吉 霧江 戦人 紗音 嘉音 熊沢 郷田 ヱリカ
この島には今この客間にいる人間しか存在しない。そして1人を除いて全員が殺人を犯していないことが示された。夏妃は自らの嫌疑を否定するが、髪の長い少女が告げる。
「……あなたが犯人です。右代宮夏妃さん。」


[編集]奇跡の魔法

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
金蔵書斎金蔵 夏妃 蔵臼 南條 源次 熊沢
南條、ベッドの金蔵の死亡を宣告する。最期の瞬間まで元気だったという。
夏妃たちは葬儀の手配に取り掛かろうとしたところで蔵臼がそれを止める。誰も一歩も動くなという。夏妃を窓際まで呼び金蔵の財産を担保にしていることを告げる。右代宮家の生殺与奪は金貸したちの手に委ねられているような状況だという。借金が明るみになれば刑事訴訟にも話は及ぶ。現在借金を帳消しにできるほどの計画はあるが時間がかかる。碑文を解いて黄金を手に入れようという蔵臼の現実離れした言動に夏妃はショックを受け、廊下に飛び出す。
廊下夏妃 源次
夏妃、源次とぶつかる。夏妃、書斎の鍵を受け取り階段を駆け上がる。
金蔵書斎夏妃 金蔵 ベアト
ベッドの金蔵の遺体にすがり懺悔する夏妃。
そこに書斎机に座る金蔵の声が聞こえる。夏妃はこれは在りし日の金蔵の記憶と今こそ話を聞いて欲しいと願う願望が生み出した幻と理解するが、金蔵の魂が姿を現してくれたのだと信じた。
金蔵は昔の苦難について語る。戦争で生への未練を完全に絶ち達観の境地に達したある日のこと神秘の体験をし、ベアトリーチェに金蔵は出会ったという。
「私は魔女と契約を交わし黄金と狂気の力を与えられた。その日を境に古き私は死に狂気の魔力を得た新しき私が誕生したのだ。」
真の意味で右代宮家の当主としての責任と誇りを持てた時魔女は力を貸すという。
そして金蔵はベアトを呼び出す。真の当主は苦難を恐れてはならず、どのような苦難も乗り越えられると信じなくてはならぬという。夏妃は乗り越えてみせると誓う。ベアトは夏妃に協力する。
金蔵書斎金蔵 夏妃 蔵臼 南條 源次 熊沢 ベアト
再び金蔵の死に立ち会った人間が全員集められる。夏妃は金蔵はいまだ健在という。今この場にいる私たち全員が信じることでお父様を蘇らせる魔法を使うことが出来ると告げる。夏妃は借金の返済ができたとき失踪届によって死体がなくても死亡届を出せるという旨をいう。ベアト、反魂の魔法で金蔵を蘇らせる。


[編集]正式なミステリー

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
薔薇庭園夏妃 金蔵 嘉音 ベアト
1985年親族会議の直前。夏妃、金蔵、嘉音、ベアトたちの会話。蔵臼の計画はいまだ結実しないという。
メタ世界ラムダ ベルン 戦人 ベアト
金蔵の生存について戦人に問いかけるラムダ。
戦人、祖父さまがすでに死んでいるにもかかわらず、何事もなかったかのように闊歩しているのは、祖父さまが生きていると思わせたい連中が生み出している幻想だからだ。同じ思惑を持つ人間たちは、その幻想を共有できる。そして、あたかも祖父さまが存在し、ついさっきまで一緒だったかのように語る。だから、さも当然のように闊歩しているんだ。と返す。
ベルン、ノックスについて言及「未知のウィルス、未知の薬物、未知の病気、未知の×××を仮定なんて立派なファンタジー。それがあなたの推理だったなら、あなたはゲームオーバー」
ラムダ「あなたがしてた推理ごっこはファンタジー対ミステリーじゃない。ファンタジー対アンチファンタジーでしかない」
ベルン「つまり、ミステリーの禁忌に触れる全ての要素は始めから無視してかかれということ」。
ベアトが苦しむ。魔女幻想を打ち破ろうとしているからだという。戦人は安らかに死なせてやりたいとしている。
船着場絵羽 留弗夫 秀吉 霧江 楼座 真里亞 縁寿 源次 郷田
会議の次の日。金蔵に廊下で遺産についてもめていたところを聞かれた、と騒ぐ親族たちが見送られていく。
薔薇庭園夏妃 熊沢 嘉音 ベアト
夏妃、熊沢、嘉音の会話。遺産分配の話を立ち聞きは金蔵を居るように見せる演技であった。夏妃「お前たちと源次と紗音には過去一ヶ月分の休暇の買い上げと新たに5日の有給を与えます。秘密の手当てです。取得に際しては源次と相談し他の使用人たちに気取られないように。」三人は解散し夏妃はベアトとディンブラを飲む。そこで夏妃はベアトに蔵臼との旅行の思い出を語る。
旅行中の回想夏妃 蔵臼
朱志香が生まれる前は蔵臼は色々な国に夏妃を連れて行っていた。アジアが多かったようだ。夏妃にビンロウを薦める蔵臼。かつては金蔵も愛好していたと言う。夏妃は嫌がるが後にバスでビンロウが縁起物とされ夫婦の象徴であることを聞く。
薔薇庭園夏妃 ベアト
夫婦の仲を囃すベアト。真っ赤になって俯く夏妃。
夏妃「もっともそれも新婚の頃の話です。今は六軒島を出ることも出来ぬ身。籠の鳥ですよ」それは自分も同じだとベアト。
夏妃は金蔵が実在し気ままに生活していることを装うため、金蔵の一日のスケジュールを緻密に書き上げそれを使用人たちに徹底させたという。ベアト「その緻密さと意思が絶対の成功を呼ぶ。どうやらそなたは魔女としてはラムダデルタ卿の一派らしいな。それを魔法と自覚したならばいつでも魔女見習いを名乗れるレベルだ」夏妃「それを魔法と呼ぶなら熊沢辺りは差し詰め、仮病の魔女ですね」ベアト「熊沢は違う違う。もっともっと高位の魔女であるぞ。正体知ったら驚くぞー!」
メタ世界(薔薇庭園)戦人 ベアト ベルン 夏妃
戦人がベアトに紅茶を飲ませているところでベルンが現れる。
ベルン「ベアトがそのザマなのはあなたが勝ったからこその結果」
戦人の言った、これは互いを苛む永遠の拷問という言葉はまさしくベアトにとっても拷問であった。その拷問ゲームに戦人が勝ったために、ベアトの魂は殺され人形同然の屍に成り果てたと言う。
ベルン「勝敗は一方の勝とうとする意思が挫けた時に決まる。すでに前回決着がついていた」
それなのにゲームが終わらないのはベアトの足の枷(ラムダが施したルール)のせいだという。ベアトは、屈しようと挫折しようと投了しようともゲームを降りることが出来ない。残された終了方法は戦人の勝利しかない。
ベアトをきっちり殺せと念を押すベルン。
ベルン「ラムダの狙いはわかってる。ベアトと同じように二人とも生き人形にして、この世界を永遠に安定させることよ」
話題は夏妃と紅茶を飲むベアトのことになる。ベルンは夏妃に対し一片の愛も持たずにいたならそんな幻想が見えたりはしないため、夏妃がひとりぼっちで紅茶を飲んでるようにしか見えないと言う。戦人は一年前にベアトリーチェと名乗る人物とこうしてお茶を飲んでる可能性だってあると返す。
しかしベルンはだって、夏妃はそこで、ひとりぼっちで紅茶を飲んでるんだもの。と断言する。戦人はこれは夏妃伯母さんのプライバシーであって、それを暴く権利など誰にもないと答える。1986年10月4日から5日のゲーム盤の外にまで、魔女の存在を問うつもりはないと言う。
ベルン「さすがラムダ。戦人を人間犯人説と、魔女がいてもいいという気持ちの中間に引っ張り出して来た」戦人はベルンに消えろと言うが、ベルンは私もこのゲームを楽しんでいるから嫌よと答える。


[編集]密室結界

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(11:00)
朱志香の部屋朱志香 戦人
朱志香と戦人の電話。「戦人ぁ~! 6年も音沙汰無しとはどういうつもりだ! ひっさしぶりだなあ!ん、そうなのか?知るかよそんなの!うぜーぜ!あっははは!じゃあ今年の親族会議はちゃんと来るわけだろ?6年ぶりだなぁ!」
客間蔵臼 夏妃 高級スーツ姿の実業家が5人
実業家5人による、蔵臼と夏妃への事業の進捗報告。未だに事業はカネを生み出せずにいた。蔵臼は来客にくつろぐように伝え、廊下に夏妃を連れ出し再び要約して説明する。
蔵臼「我々の想像をはるかに超えて、事業は素晴らしくうまく行っている。知事との私的なコネクションが大きく利いてきた!絶対に釣り落とすことはない。これまでの損失さえも一気に取り戻すことが可能なくらいの大きな話になりつつある!」
今回に限り、実際に順調であることを夏妃も認めざるを得なかった。だが夏妃は親族会議までにカネを作れないのかと問い詰めるが、蔵臼はあともう1年だけ待って欲しいと繰り返す。
金蔵の書斎夏妃 金蔵 ベアト
金蔵とベアトに報告する夏妃。二人からみても必ずや蔵臼の事業は成功するだろうと言う。今年の親族会議について相談する三人。不審に思う親族も現われるかもしれないため、当日は金蔵の秘密を知る使用人を集中的に配置。最後まで書斎を出ないという筋書きを夏妃は提案。
協力を願う夏妃にベアトは「私は新しき当主の命令には逆らえぬ。そして幽霊もまた、生者の命令には逆らえぬ。この部屋から出るなと言うのであれば、それに従おう」と答える。
メタ世界戦人 ベアト
書斎の様子を覗く戦人。書斎にいる本当の人数について考えた時、ベアトが呻く。
戦人「安心しろ。ここはゲーム盤のまだ外だ。そこにいるお前や祖父さまを否定はしない」ゲーム開始以前の金蔵の生死については言及していないため、今この場に金蔵が存在していても何の矛盾もない、という青でベアトの苦痛を取り除いてやる戦人。
戦人「殺人がとか、トリックがとか、上辺だけじゃない。ベアトリーチェが、何を考え何の為にそうしたのか。何を望んでいたのか。それを辿る」「今こそ、チェス盤を引っ繰り返そう。俺側からじゃなく、お前側からの目線で、物語を紐解く」「そして今度こそ、お前を理解しよう。そしてお前の心臓に辿り着く。痛みなんか感じさせない。あの魔女どもの玩具になどもうこれ以上させないからな。」
ゲームは、もうすぐ幕を開ける。
使用人室源次 紗音 嘉音
親族会議での金蔵の死の秘匿について打ち合わせする三人。書斎から一切出ない方向であり、書斎に入ることが許されているのは、彼ら3人、片翼の翼を許された使用人だけとなった。三人のみで嘘を突き通さねばならぬため、親族の質問には澱みなく答えねばならない。当日紗音はシフトに入らなくていいのでは、と嘉音。しかし三人は必ず居るようにとの夏妃の命令である。
源次「すでにお仕えするお館様はお亡くなりになっている。しかし本当の意味でお亡くなりになるまで、我らの奉仕は続く。書斎は無人ではない。今なお、お館様がおられ、日々の研究に勤しまれているのだ。それを深く心得よ」
レストラン絵羽 秀吉
秀吉は去年の会議の時点で金蔵が死んでいる可能性について絵羽に話す。遺産の独り占めを目論んでいるとしても、そのために死を隠すのは大それすぎてるとしつつ、今年の会議では金蔵に会うべきということになった。
夜景留弗夫 霧江
留弗夫は、兄貴の事業は手酷く失敗してるらしい。相当の損失を抱えてて、表向きを取り繕うだけで精一杯らしいと霧江に話す。留弗夫は、蔵臼から借金をすれば当面を凌げるという算段がご破算になったと思ったが、霧江は信用第一で仕事をする投資家ならば、蔵臼を脅すことで金は作れるのではとした。
霧江「私の京都の友人たちに、そういうのを洗うのが上手な人たちがいる。あまり世話になりたくない連中なんだけど、一度会ってもらってもいい?領収書は切れないけど、きっと投資に見合うだけのものを調べ上げてくれる」
楼座の家楼座 留弗夫 真里亞 さくたろう
楼座に留弗夫から電話が掛ってくる。親族会議について絵羽、留弗夫、楼座で意見の調整をしたいということだった。真里亞は自室でさくたろうたちとはしゃいでいる。留弗夫「俺たち3人で2億ずつせしめる。それ以上も引っ張れるかもしれない。お前の借金、それでチャラだろ?」楼座「それはいつまでにせしめられるの?」「もちろん年度内だ。」
次の日曜日の19時に銀座のお前のお気に入りの喫茶店で会おうということになる。そこで電話を切ったが、しかしその日は楼座が真里亞をデルゼニーランドに連れて行く約束をしていた。
楼座は悩みこんだ後、踵を踏み鳴らしながら真里亞の部屋へ向かっていく。きっと部屋も散らかしているだろう。それは今夜に限り好都合だった。上機嫌な笑い声が漏れ聞こえる真里亞の部屋の扉の前に立ち、楼座は一度苦悩で顔を歪めて俯く。そしてもう一度顔を上げた時には、眉間にしわを寄せた醜悪な憤怒の表情になっていた。
屋敷夏妃 源次 19男
源次から夏妃に電話が掛る。外線から名前を名乗らない者から電話があったという。恐らく若い男性でないかと言うが、夏妃には心当たりが無かった。汚らわしい電話のようにも思えたが、蔵臼の事業でトラブルでもあったのではないだろうかとも思い、取り次がせる。
相手は名乗らぬまま話し始める。その声は、確かに青年くらいの男の声に聞こえたが、電話の向こうの声だけで相手の正体を見破るのは難しい。青年くらいの男に感じられるが、中学生くらいの男子かもしれないし、まだまだ声に張りを持つ壮年男性かもしれない。男だと決め付けることさえ早計かもしれない。しかし、こんな馴れ馴れしい口調で話す人物に心当たりはなかった。
あなたなど知らないという夏妃に男は「そんなこと言うなよ。俺はあんたの子どもじゃないか」「何ですって?!あなたは何を言っているんです?!」「そんな悲しいことを言うなよ。…カアサン」
母と呼ばれる覚えはないと夏妃。男が「俺は復讐するために帰ってきたんだ。あんたの19年前の罪に」と答えると、夏妃の頭の中が閃光で満たされ、そして窓の外で唸っている風の音の向こうに確かにあの日の潮騒を聞いた。
「19年前にあんたがした仕打ちを俺は忘れない。だからあんたを呪うために、あえて俺はあんたをカアサンと呼ぶよ。もうすぐ親族会議じゃないか。俺もカアサンの子どもだからね。会議の日に帰るよ。19年ぶりにね。あんたに復讐するために。」
夏妃は受話器を叩き付けて電話を切り、もう一度電話を掛け直してくることがないように受話器を外した。聞こえるのは潮騒の音。唸る風の向こうに聞こえる声はきっと、……あぁ、耳を塞いでも耳を塞いでも、……頭痛が…。夏妃は蒼白になりながら、凍えるように震え続けていた。
メタ世界ラムダ ベルン
ラムダに夏妃の電話が事実か尋ねるベルン。だがラムダは答える義務はないとする。これは1986年10月4日以前のもので、まだゲームは始まる以前の出来事だ。だからその真贋を問う必要は本来ない。ベルン「ゲームマスターのあんたがわざわざ見せた以上、何かの布石だと思っとくわ。騙しかもしれないけれど、一応あんたのこの指し手は記憶に留めておく」


[編集]古戸ヱリカ

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(16:54→19:00)
薔薇庭園11:00戦人 朱志香 譲治 真里亞 夏妃 源次
いとこ組での会話。縁寿が腸が弱く下痢気味であることが語られる。廊下の窓から子どもたちのやりとりを眺める夏妃。親族たちはさっそく金蔵を出せ出せと突っ掛かってきた。源次に問題ないかと聞く夏妃。隠し事の苦手そうな南條が少し心配なようだ。源次は出来るだけ南條のそばで補佐をすると言う。
メタ空間ベアト 金蔵 夏妃 ロノウェ ガァプ
ベアト金蔵夏妃達の会話。書斎の密室結界は完璧であり、結界を破らぬ限り誰にも金蔵の秘密を暴くことなど出来ないという。しかし去年の時点で相当の不審感を持たれていたのか、凄まじい毒素を溜め込み振りまいているという。今年はともかく来年は無理だろうということ。
そこにロノウェが現れる。驚く夏妃にベアトが紹介する。続けてガァプも現れる。二人もまた夏妃に協力するという。
メタ世界の喫茶室戦人 ラムダ ベルン
ゲーム盤を指し、どうせ翌日にならないと話は進まないと戦人。10月4日は私にとっての準備ターンみたいなもの、なんなら6人死んだら呼んであげるとラムダ。6人が甘んじて殺されなければ戦いは始まらない。
ラムダが「先手必勝」について触れ、4日時点で解ける謎があると述べる。戦人はその謎についてうっすら見当をつける。戦人はその謎について答えはおろか、存在意義さえまだ理解できていない。謎の真相とか、解き方とか、そういう上辺ではなく、なぜその謎が設けられ、提示されているのかを考えるべきだと戦人は思う。
客間留弗夫 秀吉 霧江 絵羽 楼座
雨が降り始める。蔵臼は虚勢を張っているだけ、絶対の屈伏させると絵羽。取引というのは相手を負かすものでなく、落とし所を用意しておいて、相手に花を持たせて自らに座らせるものと秀吉。秀吉の言うとおり、さっきの話もちょっと追い詰め過ぎね絵羽姉さんと霧江。楼座はソファで眠ってしまう。楼座に気遣い静かに出ていく兄弟たち。自分の薔薇が見つからないと駄々をこねた真里亞に、ずっとそこにいなさいと言ったまま、雨が降り出したことに気付かず、眠りつづける楼座。
薔薇庭園真里亞 ヱリカ?
雨の中薔薇を探し続ける真里亞。そこに背後から足音が近づき、「こんにちわ」と呼びかける。真里亞はその声に全く心当たりがなく、きょとんとして振り返る。
屋敷廊下蔵臼 夏妃 源次
人気の無い三階廊下で今後についてこっそり話していた長男夫婦。そこに源次がやってくる。
海難事故で漂流されたと申す方が先ほど、お屋敷にいらっしゃられました、と源次。無関係の人間をこの島に迎えるのは初めての経験のため目を丸くする二人。来客として丁重に扱えと蔵臼。その人物はいま南條に診察を受けている。源次の見る限り疲れてはいるようだが、怪我などをしているようには見えないという。夏妃との話が終われば見舞いに行こう、と蔵臼。
立ち去ろうとする源次を夏妃が呼び止め駆け寄る。その漂流者は男か?と尋ねる夏妃。源次はお嬢様くらいの若い女性と答える。源次を下がらせる夏妃。
客間蔵臼 絵羽 留弗夫 楼座 夏妃 秀吉 霧江 朱志香 譲治 戦人 真里亞 源次 熊沢 郷田 紗音 嘉音 南條 ヱリカ
客間に大人たちが集まり、突然の来客の様子を心配している。真里亞によれば、漂流者は水着とライフジャケットを身につけており、年は朱志香よりは下だったという。
郷田と配膳台車を押す嘉音がやってくる。情報を求めて、親族達は郷田を囲む。ポイントを稼ぐため、嘉音に配膳を命じ、郷田は親族たちの注目を一身に浴びる。郷田「南條先生が付きっ切りで診ておりますし、熊沢も紗音も一緒です。ご安心下さい」ぶつぶつとしている嘉音。真里亞は配膳を手伝いたがる。
南條が戻る。話題の中心は南條に移る。容体を聞かれ、問題はないと答える。熊沢と紗音が風呂へ案内し、服も見立てるという。蔵臼「ならすぐに来るだろう。招いた客人ではないが、どうか歓迎してやってほしい」親族たちは賛成する。譲治たちも呼んで挨拶しようと絵羽が電話をとる。そのときノックが響く。
「源次でございます。お客様がお越しになられました」源次が扉を開き、紗音と熊沢を従えた客人が入ってくる。大勢の親族を見ても気圧されることもなく、貫禄ある態度だった。客人は古戸ヱリカであると自己紹介する。戦人や朱志香よりはわずかに年下に見えるが、高校生とは到底思えない落ち着きと仕草は良家の令嬢を思わせた。
メタ世界戦人 ラムダ ベルン ベアト
ヱリカとは何者だ?と戦人。無能のあんたが主役駒じゃゲームが進まない。だから私自身を駒として出した、とベルン。戦人はヱリカをベアトのゲーム盤には存在しない駒だとして認めないという。ラムダはベアトが拒否するなら考えるというが、ベアトは何も答えない。
ラムダ「ルールにイチャモン付けてゲームを降りてみる?あんたら推理者の得意技じゃない♪自分の意に沿わない要素が一粒でもあったら、それを理由に癇癪起こして思考停止を起こすのは」
ベルンはヱリカに「探偵宣言」をだす。
また古戸ヱリカは、これまでのベアトのゲームに影響を与えない。これまでの世界には存在しないし、影響も与えないわ。と宣言する。
客室戦人 譲治 朱志香 源次 ヱリカ
絵羽に呼ばれてゲストハウスから来た、戦人と譲治と朱志香が廊下を慌しく走ってきた。3人は見知らぬ客人と目が合い目を丸くする。源次が3人をヱリカに紹介し、またヱリカも自己紹介をする。
メタ世界ベルン ラムダ 戦人
ベルン「これで人数がはっきりする。ゲストハウスの戦人たちが合流し、今客間には金蔵以外の全ての駒が、ニンゲンが揃った」
ラムダ「つまり、今、この客間にいる人数が、在島者全ての人数、ってことになるわね。
18人いるはずの島が、金蔵が実は死んでて17人になった。そこにベルンカステルの駒が1人追加され、再びこの島の人間は18人に戻った。
客室蔵臼 絵羽 留弗夫 楼座 夏妃 秀吉 霧江 朱志香 譲治 戦人 真里亞 源次 熊沢 郷田 紗音 嘉音 南條 ヱリカ
「“俺”はぐるりと客間の人間を見回す。客人の古戸ヱリカ。そして、その後には熊沢さんと紗音ちゃん。その傍らには源次さん。蔵臼伯父さんと夏妃伯母さんが客人を歓迎する。郷田さんが、さっそくアピールを開始し、嘉音くんは相変わらず淡白そうな表情で愛想がない。そして、親父に霧江さん。絵羽伯母さんに秀吉伯父さん。楼座叔母さんに真里亞。それに、南条先生。そして俺の左右には、譲治の兄貴と、朱志香…。これが、全員。現在の本当の島の人数……。」
客人として迎えられたヱリカは、ゲストハウス2階のいとこ部屋の隣の部屋がベッドルームとして貸し与えられた。親族たちの前では彼女には貫禄ある堅苦しそうな雰囲気があった。しかし譲治や朱志香と話すうちに次第に表情を柔らかくする。
こうして「探偵」古戸ヱリカはゲーム盤に配置された。
メタ空間ベアト ロノウェ ガァプ
ベアト「古戸ヱリカとな。この六軒島に来客とは珍しい。楽しませてくれそうではないか」ロノウェ「ベルンカステル卿の駒でしょう。ニンゲンのルールに従うとはいえ、プレイヤーは魔女です。侮ることは出来ません」「問題ない。仮にベルンカステル卿本人であろうとも、ニンゲンである以上妾たちの敵ではない。何しろガァプもいる。ニンゲンはガァプに絶対に勝てぬ!」ガァプ「ありがと。でも買い被り過ぎはよくないわ。魔女の定義は、魔法が使えることだけを意味したりはしない」ロノウェ「ジョーカーであり、台風の目である。それが魔女というもの」「この六軒島で魔女と名乗ってよいのはこの妾。ベルンカステル卿め、縁寿の次なる駒がどの程度のものか。じっくりと観覧させてもらおうぞ!」


[編集]奇跡の魔女

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(21:47→22:00)
食堂19:00ヱリカ 郷田 夏妃 霧江 南條 秀吉 絵羽 蔵臼 留弗夫 楼座 譲治 朱志香 戦人 真里亞
夕食。テーブルマナーも会話もそつなくこなすヱリカに感心する一同と、対抗するもぎこちない朱志香。
食後の団欒の後、散会しゲストハウスに移動することに。
玄関ロビー郷田 ヱリカ 譲治 戦人 真里亞 朱志香 熊沢 留弗夫 霧江 絵羽 秀吉 楼座
移動中、ベアトリーチェの肖像画に注目するヱリカ。
ゲストハウス1階留弗夫 ヱリカ 戦人 絵羽 秀吉 楼座 霧江 朱志香 真里亞 譲治
碑文についてヱリカは、「金蔵が跡継ぎを選ぶために作ったもの」、「金蔵は蔵臼に円滑な当主継承を望んでいない」との推理を披露、朱志香怒る。全員で碑文の謎解きを開始。
メタ空間ベルン 戦人 ラムダ
ベルンが碑文を解いたと主張。
カケラ世界戦人 ベルン ラムダ
ベルンによる、碑文の謎を解くためのカケラ紡ぎ。
1. 「懐かしき故郷」は、実際に金蔵が少年時代を過ごした故郷。
2. 故郷は小田原ではない。
3. 「故郷を貫く鮎の川」の「川」とは、川から連想できる他の何か。
4. 鮎は何かを想起させる鍵。
5. 「故郷を貫く鮎の川」の仮説は書物によって検証できる。
6. 「鍵」は6文字の言葉か数字か文字列。
7. 「第一の晩」という時点で、何らかの文字列が存在する。
ラムダが「謎でなきゃ、意味がないんだから」と発言。
ゲストハウス1階ヱリカ 霧江 留弗夫 絵羽 楼座 譲治 戦人 秀吉
引き続き碑文謎解き。主にヱリカと戦人によって、第一の晩は元の文字列から鍵の6文字を消す、第二の晩は残った文字のうち接している2文字を分けるか消す。第三の晩はアナグラム。第四~第八の晩は残った文字から各1文字を消す。よって元の文字列は11文字または13文字と推理される。
カケラ世界戦人 ベルン ラムダ
下位を眺める3人。上位戦人は途中からゲームに参加したため、それまでの下位戦人はベルンにコントロールされており、ベルンの推理を下位戦人の口から披露することも可能。碑文の存在意義を考える戦人。
ゲストハウス1階戦人 真里亞 朱志香 譲治 ヱリカ 留弗夫 絵羽 秀吉 楼座 霧江
解散し、楼座、戦人以外は二階へ移動。楼座と戦人はコーヒーの片付けをしながら碑文談義継続。楼座が第十の晩だけ「黄金『の』郷」になっていることを指摘、第一の晩は道中の十分の一と思っていたと発言。
ゲストハウス1階廊下ヱリカ 戦人
廊下に出た戦人は書庫に入ろうとするヱリカと遭遇。書庫内でヱリカ、地図帳を探していると発言。


[編集]辿り着きし者

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(22:47)
書斎22:00夏妃 ベアト ロノウェ ワルギリア ガァプ
金蔵の死をいかに隠し通すかについて相談する夏妃達。引き籠るだけでは密室結界が持たない、とロノウェは別の作戦を提案。ロノウェとワルギリアで、去年のように金蔵を極力書斎の外に出し、毒素の陰から陰へと綱渡りをさせるという。
ベアト「お師匠様もロノウェも、こういう時は実に頼れるぞ。片翼の鷲の使用人どもも、お師匠様たちが魔法を再構築すればそれを守るために働くだろう」
その作戦を長く検討し、それでも有効なものが見出せなかったから篭城を選んだことを忘れたか、と夏妃。どちらにせよ新しい作戦と結界を用意しなくては明日は乗り越えられない。
ベアト「ベルンカステル卿には密室結界を破るための何かの策があるのかもしれない。あのヱリカという駒は侮れない」
ロノ「例の19年前の復讐とかいう謎の男も、ベルンカステル卿の駒かもしれない。18の駒で均衡が取れていた盤面に、望まぬ駒が2つも追加された。今年はイレギュラーが多過ぎる」
ベアト「卿は東洋趣味がおありだったな。日本のチェス、将棋では、ゲーム中に駒を追加することも出来るというではないか」
ワル「敵のキングの目の前に、駒置き場より取り出したクイーンを置くことさえ将棋では許された切り札たる一手です」
ロノ「だからこそ、そこに隙間を作らぬ完璧な陣形を作りキングを守る芸術的な城を構築します」
あくまで籠城を主張する夏妃に、それは不可能だとして新作戦の許可を求める。
夕食後、眩暈を訴え床についた蔵臼に、夏妃「どうして私は冷え切った書斎でたった一人で泣いているの?! どうして主人は今ここに居てくれないの?!」
ガァプはキングが詰められることで負けるなら、キングを失くしてしまえば良いと提案。すなわちそれは金蔵を「失踪」させるということ。疑惑を背負い名誉も失うが、その死を立証させることは出来ない。泥を啜ってでも右代宮家を守る覚悟があなたにはあるんでしょう?とガァプ。「金蔵を誰にも見つけられない世界へ私は隠すことが出来る。この魔法が必要になったらいつでも言って。その直前まで夏妃はもっと無難な作戦を思案すればいい」
暗闇戦人 ヱリカ 金蔵?
戦人「足を抉りて殺せ。これで完成だ」
ヱリカ「やはり抉るとはそういう意味だったんですね」
最後の手応えはこれまでとは明らかに異質で、何かの仕掛けを作動させたに違いないと感じさせた。しかし、何かの入り口が開いたりという劇的な変化はない。それを探すためにもうひと手間を掛けなくてはならないようだった。ヱリカは鍵の仕掛けを観察する。
ヱリカにとって、隠したモノを暴く過程に浪漫があるのであって、お宝をゲットして億万長者という結果にはまったく関心がない。黄金が見つかれば、次期当主は戦人となる。
「別に俺は200億を独り占めする気はない。次期当主なんてもっと興味がない。蔵臼伯父さんに喜んで押し付けさせてもらう」
朱志香がどんな負け惜しみを言うのか楽しみだ、とヱリカ。「…お前、性格悪いな」「謎解きが好きという時点で、推理出来ませんでした?私、人が隠すことを暴くのが好きな知的強姦者なんですよ?」祖父さまが隠した黄金を暴いてやりたかったんだろ、と戦人。途中から目的が変わったとヱリカ。ヱリカは推理に口を挟み高潔かつ高尚な時間を汚した朱志香に思い知らせたくて、碑文の謎を解くことに目的を変えたという。
戦人はこいつに乗せられて大変なことをしてしまったのではないだろうか、と思う。この後のことを推理するならば、蔵臼伯父さんとそれ以外の親族が醜くぶつかり合うことになる。うんざりして闇夜をぼんやりと眺めるの戦人。
その時戦人は向こうの外灯に「金蔵」をみる。呆然とする戦人。ヱリカは背を向けてしゃがんでいる。「金蔵」は無言で「黄金郷への道標」を指さし、闇へと消える。ヱリカ「聞いてます? 戦人さん? 私の推理」「見つけたぜ。あれが黄金郷への道標だ」「え? あ、さっきと向きが変わってる。なるほど。あちらへ進め、という意味ですか」「祖父さまに、教えてもらった」「え? 金蔵さん?どこに?」「行くぜ。見せてもらおうじゃねぇか。…黄金郷ってやつを」
雨の降る黒背景金蔵
「我が碑文がついに解かれたか。愉快この上なしッ」思えば、自分もまた誰も予想しなかった当主であった。その自分から当主を引き継ぐのが、これまた誰も予想しない人間であることは実に面白い。「これにて我が生涯に一切の未練はなし! ベアトリーチェ、そなたの許へ行くぞ。我が碑文が選びし奇跡を手土産にな!」よりによって戦人がな。「うっはっはっはっは! 我が生涯の最後に我は真の奇跡を見たりッ!」「ベアトリーチェぇええッ!この賭けは私の勝利だぁああっはっはっはぁあッ!!」
地下の貴賓室戦人 ヱリカ
無骨な地下トンネルの果てにあった美しい貴賓室で、莫大な黄金の山を発見する二人。冷静なヱリカに興奮する戦人。
メタ世界ラムダ 戦人 ベルン
黄金はEP3時点で絵羽、楼座二人の秘密であったため幻想の可能性があったが、戦人「しかし“俺”がとうとう見つけちまった。猫箱が開かれてしまった!」
ラムダ「この黄金の山は本物よ。ここに積まれたインゴットは全て本物の純金!レプリカとかニセモノとか、そんな騙しは一切なし!!
黄金は認めるが幻想のはずの「金蔵」に出会ったことは認められないと戦人。青で反論する戦人。ラムダは赤での反論は?と問われ「ないわー。いまのところはね?」
地下の貴賓室戦人 ヱリカ
黄金の山の前で“俺”は冷静さを取り戻しつつあった。この発見を秘密にすることもわずかに考える。しかしヱリカは、この事実を発表することで自身の推理の正しさを証明しようとしている。事実を公正に発表するしかない。


[編集]黄金狂乱劇

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(23:49)
金蔵の書斎22:47夏妃 絵羽 蔵臼 源次
突然の激しく扉を打ち鳴らす音に目を覚ます夏妃。書斎の鍵は2本とも部屋にある。
絵羽「お父様!至急、重要なお話があります!」扉越しに静かにしろ、用件なら明日自分が聞くという夏妃。絵羽はあんたに用はない、いいからここを開けろ父を出せと騒ぐ。
そこで突然電話が鳴る。電話をとる夏妃。蔵臼からだった。「急いで客間に降りてきてほしい。戦人くんとあのヱリカという客人が碑文を解いて黄金を発見したらしい。留弗夫たちが押し掛けてきている。これから戦人くんが全員立会いの下に黄金の場所に案内すると言っている」「今、扉の前で絵羽さんが開けろと騒いでいます! 開けたら書斎の中に押し入って来るかもしれません!」「私もそこに行く。扉の前から絵羽を追い払ったら合図する」
すぐに蔵臼が源次を伴い階段を上がってきて絵羽と押し問答を始める。隙をつき書斎を出る夏妃。しまったと絵羽は顔を歪める。金蔵に黄金の発見を伝えられない都合でもあるのかと絵羽。床に就いたら何があっても起こすなと厳命されていると蔵臼。それも時と場合による、いいからこの扉を開けろと絵羽。お父様、聞こえていますか?ここを開けて下さい!と扉を叩く絵羽をやめろと強く掴む蔵臼。
これ以上はお控え下さいと源次がぴしゃりと言うと、二人はようやく取っ組み合いを解く。とりあえず絵羽は矛先を収める。黄金の発見をこの目で確認してからでも遅くはなく、絵羽もまだ自らの目で拝んではいない。何とか夏妃たちは急場を凌いだが、しかし夏妃たちの努力を嘲笑おうとする悪魔たちの一手はもう始まっている。
書斎メタ世界ベアト ロノウェ ワルギリア ガァプ 金蔵
戦人が黄金郷に辿り着いたことに驚く魔女達。戦人は黄金郷の主となる気がないのでロノ達に主はいなくなる。
ワル「ゴールドスミス卿とのご縁でニンゲンの世界に顕現して数十年。とても楽しい時間でしたよ」
主がいない以上最早お役御免となる魔女達だが、ベアトは未だ夏妃に仕えている。魔女は契約違反を許さないが不義理もまた許されないという。ロノ「でしょうな。親族会議を終えるまでは、きっちりとお仕えするべきでしょう」
地下貴賓室秀吉 留弗夫 絵羽 楼座 ヱリカ 夏妃 蔵臼 霧江 戦人
黄金に絶句する親族達。そしてその場は狂喜と呆然、感嘆と溜め息に包まれる。ヱリカは黄金発見の功績の全てを戦人に譲ると宣言。
ヱリカ「戦人さんはいとこの皆さんに気付かれぬように大人の皆さんだけを呼び出しました。それが意味するところはただひとつ。皆さんに本当の親族会議を開いていただきたいからに他なりません」
昼間の取り決めは4人で25億ずつを山分け。そして次期当主には更に百億である。
そこに長男夫婦が黄金の発見者が次期当主になるとは明記されていない、と文句をつける。明文化されてなくとも間違いなくそういう共通認識だったはず、と他親族は反論する。戦人が次期当主であることに賛成すると声を揃える他親族達。不満ならば金蔵に判断を仰げばよい、最早蔵臼達では話にならないと騒ぐ。
怒鳴りあいを続ける親族達を醜いと眺める戦人とくすくす笑うヱリカ。やがて罵りあいは休止を迎え親族会議は場を屋敷へと移すことになる。
屋敷の前の玄関秀吉 留弗夫 絵羽 楼座 ヱリカ 夏妃 蔵臼 霧江 戦人
今夜はこれで失礼します、とヱリカ。ヱリカへの分け前の話がされる。二百億の黄金は表に出したくないという事情があるためだ。今夜は良いものを見せてもらったので気にしなくていいとヱリカ。戦人も一緒にゲストハウスへ戻ろうとするが引き止められる。
メタ空間ベアト 戦人 ワルギリア
ベアトにとっての碑文の損得を考える戦人。
ワル「碑文を誰かが解くことで、この子が何かを得ることはありません。
もともと黄金郷の黄金はこの子のもの。見つけさせる必要も横取りする必要も何もありません」
碑文の謎が解けても解けなくても、この子にとって得るものは何もありません。
考える戦人。碑文殺人と対をなす碑文の謎が無意味無価値ならば、碑文殺人もまた無意味なものとなってしまう。ならばなぜ、予告状を出し碑文に沿うように順番にバレないように次々殺していくという面倒な手間を払うのか?
碑文殺人はミステリーではいわゆる「見立て殺人」に分類される。見立て殺人の理由は三つに大別される。
1.碑文に沿うことで証拠やアリバイを誤魔化し犯人に利するため。死んだふりをして自らを犠牲者に混ぜる。碑文に沿わずに殺人を犯しその発生順序を誤解させることによってアリバイを作る。
しかし赤字が存在するためゲーム盤上はともかく、メタ世界は誤魔化せないため否定される。
2.偶然。意図せずして行なった連続殺人がたまたま碑文をなぞる形になり、目撃者たちが勝手に見立て殺人だと誤解するケース。
しかし事件の予告、明白に碑文殺人を遂行していることを示す手紙や状況証拠が見つかっている
3.見せ付けること。つまり恐怖。碑文に沿うということは殺人が連続するという明白な予告であり、生存者たちは続くに違いない殺人にずっと怯えさせられることになる。
ならば誰に恐怖を味あわせたいのか、もっとも恨まれている人物が最後まで残ることになるのではないか。そして毎回最後まで残るのは戦人だけではないのか。
ワル「戦人くんは犯人ではありませんよ。戦人くんは誰も殺してはいません。これは全てのゲームにおいて言えることです。
ならばなおさら碑文殺人の唯一の理由は「戦人に見せつけること」となる。
ワル「恐怖を味わわせるのが目的ではありません。誰かに復讐するためのものでもありません。
碑文殺人も碑文の謎も無意味である。しかしその二つを天秤に同時に乗せた時意味があるのでは?どちらかに傾くというそのものに意味があり結果に意味はないということなのか。ベアトにとっての碑文殺人は成功しなくてもよく、むしろ過程そのものを楽しんでいるように思える。
ワル「べアトは、快楽目的で殺人を行なっていることはありません。
無意味だとは思えない。6年前の罪を思い出せと迫ったことも無意味とは思えない。ベアトにとっては必ず意味がある。そしてそれを戦人へと求めている。


[編集]本当の親族会議

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
食堂23:49?~24:00?戦人 蔵臼 夏妃 絵羽 秀吉 留弗夫 霧江 楼座 源次 紗音 嘉音
親族達の罵り合いはまだ続いていた。親族達は最初書斎へ押し掛けたが、夏妃が機転を利かせたため謁見は明日の朝まで延期となった。
食堂にて、絵羽達はなんとかすぐに現金を引き出そうとしているが長男夫婦は黄金は金蔵の所有物であるから、分配は死後まで待つべきと主張している。最早その場は金蔵自身にしか収められないほどに泥沼化していた。戦人はそれをぼんやりと見ている。
もうすぐ24時になる所で休憩をすることになる。また以後の話し合いはオーディオセットで議事を録りながら行うこととなった。源次が呼び出され飲み物を注文される。また楼座は熱っぽさを訴え風邪薬があるかと尋ねる。夏妃と蔵臼は部屋を出ていく。
その後紗音と嘉音が配膳台車で紅茶を持ってくる。話は聞いてるか、と尋ねる留弗夫に嘉音達は親族会議の内容に関心はありませんと答える。会議にうんざりしていた親族達は気分転換のため二人に一緒にお茶をしよう、と引き留める。
その後しばらくしたその時、控え目なノックの音が聞こえた。郷田はゲストハウスで深夜勤。熊沢はゲストハウスで就寝。源次のノック音とも違う。皆がそのノックに心当たりは無かった。
ホールから24時の大時計の音が流れてくる。
2階の廊下23:50?~24:00?蔵臼 夏妃 源次
蔵臼と夏妃が人気のない廊下で会話している。戦人が黄金を発見しなければなんとか上手くやりくり出来たはずだったのだが、こうなっては金蔵を「失踪」させるしか手はないと夏妃は話す。明日の朝金蔵の部屋が空であるということにして、源次たちと口裏を合わせ早朝森へ出かけるのを見たということにするのだ。しかしそれでは絵羽達は騒ぎたて雑誌等と組んで蔵臼の信用にダメージを与えるようなことをするかもしれない。明日一日粘っても良いのではと蔵臼。夏妃はもうこれ以上は無理だと訴える。
焦るな、落ち着けと蔵臼。失踪という切り札は私に預けてくれないか、責任は全て私がとる、夏妃と朱志香には迷惑は掛けないと蔵臼。
夏妃名義にしてある財産があり、また台風が過ぎたら捺印された離婚届を預ける、それで夏妃達は不自由なく暮らせるはずだと話す。最後まで共に居させてほしいと蔵臼の胸で泣く夏妃。
そこに源次がやってくる。慌てて飛び退く夏妃。源次は夏妃に報告があるという。蔵臼から離れる二人。何事か尋ねる夏妃に、また奥様に電話があったと報告する源次。その時24時を知らせる大時計の音が聞こえてくる。夏妃は蔵臼に内密に電話を転送するよう源次に話し、今日はこれで休むと蔵臼に伝え、足早に立ち去る。
夏妃の部屋00:00?~夏妃 19男
自室に戻り鍵を掛けると、電話が鳴り響いた。受話器をとるとそれはやはり19男からの電話であった。
19男「カアサンと、遊びたい」「親族会議で疲れたんだろ? 持病の頭痛がだいぶ辛いんじゃないかい?」自分以外に電話を掛けるかもしれないことを思うと電話も切れない夏妃。
ちょっと遊ぼうよと19男。カアサンが好きな季節は何だいと尋ねる。秋が好きだと夏妃は答える。19男は笑いやっぱり、と返す。出まかせを言うなという夏妃に、19男は秋という答えを確信していた証拠をみせるという。部屋にある時計(0時7分をさしている)を持ち上げてみろという19男。逆らえない夏妃は時計を持ち上げる。そこには一枚のカードがあった。驚愕する夏妃。
そのカードには「秋」と書かれていたのだ。
どうしてどうやってと喚く夏妃に、19男はこの人殺しめ、よくも潔癖な奥様面が出来るもんだ、反吐が出る、その反吐を、あんたの夫や娘にもぶちまけられたいかい? 黙ってて欲しいだろ?と罵る。夫と娘に構うな、金が欲しいのかという夏妃。19男は金なんか欲しくないと言い更に呪いの言葉を続ける。
あなたはこの島にいるのかと問う夏妃。肯定する19男。偶然やってきたヱリカのことも知っていた。今夜はもう電話を切るという19男。
最後に夏妃に命令をする。「あんたは今夜もうその部屋を出てはならないし、どこにも電話を掛けてはならない。電話が掛かってきても取ることも許さない。そして今すぐ灯りを消し、布団を被って寝ろ。そしていつもの時間に起床しろ」命令を破るな、夏妃の様子は手に取るように分かるのだからと念を押す。
客間00:00?~00:04?戦人 蔵臼  絵羽 秀吉 留弗夫 霧江 楼座 源次 紗音 嘉音
ホールの大時計が24時を告げている。
ノックの主に入れよ、と声を掛けても何も返ってこない。扉を開ける嘉音。すると扉の前の床に片翼の鷲の紋章入りの封筒が置かれていた。廊下には誰もいない。小一時間ほど前に使用人達がやってきて、その時そこには何も無かったことは一同が確認している。今屋敷は戸締りされており、ゲストハウス組と食堂組には手紙は置けない。
とりあえず中身を確認しようと留弗夫は封筒を破く。中には手紙と当主の指輪が入っていた。絵羽が指輪を引っ手繰り間違いなく本物だと断定する。そして手紙はベアトリーチェが差出人となっており、
「戦人さまが碑文の謎を見事に解かれ、黄金郷に辿り着きましたことを認めます。黄金は全て戦人さまのものです。そして、右代宮家の新しき当主も戦人さまです。その証として金蔵さまよりお預かりしている当主の指輪をお送りします。どうぞ戦人さま、指輪をされて新しい黄金の主となり、どうか右代宮家をお導き下さい。新しき当主のご活躍を、心よりお祈りいたしております」と書かれていた。
戦人は親戚一同に薄気味悪い笑みで指輪に指を通すよう勧められる。そこに蔵臼が戻ってきて源次もすぐにやってくる。親戚達の様子に怪訝な表情の蔵臼だったが、すぐに驚愕する。親族会議は新たな議題を迎え、再び嵐を迎えることとなった。
屋敷の玄関外03:01戦人
時計が0時4分から3時1分へ進む演出が挟まれる。
親族会議は午前1時頃に一応は終了が宣言されたが、まだぐだぐだと場外乱闘が続いている。楼座は1時に抜けたという。戦人は留弗夫に絡まれ午後3時まで付き合わされてしまっていた。戦人は今度こそ親たちを残しゲストハウスへと戻る。
ゲストハウス03:01?~戦人 郷田 南條 ヱリカ 留弗夫
1階のラウンジが明るく、談笑が聞こえてくる。郷田と南條とヱリカがカウンターで夜会をしていたのだった。
例のことは話していないのでご安心を、とヱリカ。
先に戻った楼座について尋ねると郷田が「午前1時頃にお戻りになりましたが、すぐに上がられ、お休みになられました」と答える。
そしてその会はそこで解散する。二階に上がり各々の部屋に分かれる戦人とヱリカと南條。
いとこ部屋からは声は聞こえず、豆電球が点っている。戦人は着替えることもなくそのままベッドに潜り込み眠りに落ちていく。まどろみながら回想する戦人。別れ際の留弗夫のことを思い起こす。
留「明日家族で重要な話がしたい。お前にかかわることだ。こいつを話せば、…俺は殺されるだろうな。お前の生まれについての話だ」


[編集]19年前の復讐

場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(07:00)10月5日(日)07:00へ
-夏妃 ベアト
夏妃は18年前に朱志香を産むまで様々な検査、薬を試してきたことをベアトに話す。
それに対しベアトは孫が欲しければカネの力で何とかすれば良いものをと言う。そこで福音の家の話をし、紗音や喜音たちはそこからやって来た子であることを話す。
金蔵の書斎金蔵 夏妃 熊沢
金蔵が福音の家から連れて来た赤ん坊を夏妃に養子として迎えろと言う。躊躇する夏妃に対し金蔵は女として欠陥があると言放つ。その間、部屋の空気が合わないのか泣き続ける赤子を熊沢があやし続ける。
金蔵の書斎 メタ世界夏妃 ベアト ガァプ ロノウェ
自分の体を恨めしく思い夫の子を授かることのできる奇跡を天使と悪魔に祈り両方が叶ったという。天使には朱志香を、悪魔には赤ん坊が消えてなくなってしまえばいいと願った。;
夏妃は赤ん坊の泣き声がうるさいので聞こえない所へ連れて行きなさいと使用人に命じる。使用人は薔薇庭園から船着場へ続く林道へと進みその先の断崖へと悪魔に手招きされたかのように進む。そのまま歩いて行き柵へと寄りかかり10m下の岩場へと転落し死亡したと夏妃はいう。それに対し「誘われちゃったのねぇ。」とガァプが答える。私が願ったから死んでしまったと泣く夏妃にベアトが願いがかなったのは神と悪魔と魔女の気まぐれでニンゲンに罪はないという。ベアトは19年前の男に対し誰が崖下へ誘ったのか思い出させてやると笑い飛ばす。
林道ベアト 使用人 赤子
ベアトが夏妃に魔法により使用人と赤子が死んだことを見せる。;
使用人が泣き続ける赤ん坊をあやしながら小道を歩いている。薔薇庭園から遠ざかろうとは思ったがなぜそちらへ向かったのか使用人は全く無自覚だった。歩いているとふと赤ん坊が泣き止んだ。何に興味を持ち泣き止んだのか分からないが赤ん坊の眼差しの方へと向かった。すると木立の中へと消えていく黄金の蝶を見つけ、木立の向こうに見覚えのない女の姿を見つける。自然とそちらへ足を向けると「こちらへ来い。」と呼ばれそれに逆らえずベアトの方へと向かった。
メタ世界(薔薇庭園)ベアト 使用人 赤子 ガァプ
林道にいたはずなのに突然見たこともない黄金の薔薇庭園にいることに気付く。庭園には東屋がありドレスを着た貴婦人が手招きをしている。そちらへ向かうとガァプが現れ指を鳴らすと使用人の足元に穴が開き空から薔薇庭園へと落下する。ノイズのような音が聞こえてきたかと思うとそれは潮騒だった。
屋敷夏妃 金蔵 蔵臼
夏妃は崖下に使用人と赤ん坊が落ちていることを見つけ急いで屋敷へ戻る。大至急、病院へと運ばれたが死亡した。六軒島には事故当日、夏妃と金蔵以外おらずよく分からないまま赤ん坊が現れ消えていった。赤子を預けられ三日も経たず殺してしまったことに対し金蔵に責められると思っていたが金蔵の様子はおかしかった。事故死を知った金蔵は愉快なことでもあったかのように笑い続けていた。その日を境に金蔵はオカルトの世界に篭り切るようになった。
屋敷夏妃 蔵臼
出張から帰ってきた蔵臼は金蔵の変貌に驚く。夏妃は赤ん坊のことを蔵臼に聞かれたが最終的に気まぐれだから忘れなさいと言われ赤ん坊のことも事故のこともすべてを忘れることにした。そのすべてが悪夢だと思い忘れることにした。
金蔵の書斎 メタ世界夏妃 ベアト ガァプ ロノウェ
赤ん坊が19年前の男ではない、ベアトが魔法で殺したと夏妃に言う。ただ赤き真実の無いニンゲンの世界では真実は分からない。しかし、事故は真実であり夏妃を恨むのはお門違いだとベアトは言う。そして19年前の男に対し最後の客としてもてなしてやると笑い飛ばす。茶会の来客がヱリカ一人では物足りないと思っていた所だとベアトは笑う。
古戸ヱリカがベルンカステル卿の駒なら19年前の男は誰の駒……?
夏妃の部屋夏妃 19男
電話からかすかに聞こえる夏妃の声。夏妃は19年前の男と話している。夏妃は19年前の男から部屋から出ないように命令される。
メタ世界(喫煙室)ラムダ ベルン ヱリカ ベアト
ラムダは夏妃にかけていた電話を切る。そこにベルンが現れ声を変えていたラムダに対して器用だと言う。
これで互いの駒はOKかとヱリカに問う。それに対しヱリカは縁寿よりも使える駒だと言う。そして互いの駒がそろったところで第5のゲームの始まりだとラムダはベアトに言うが何も答えないベアト。何も答えないベアトに対し魔女たちは笑う。
メタ世界戦人 ワルギリア(立ち絵無し)
何も答えることのできないベアトを見ていた戦人。「酷いゲームになるでしょう」とワルギリアは言う。上辺だけは似ているが主人公への敬意が無いと言う。それはホストも客人もいない最悪の物語。
メタ世界(喫煙室)ラムダ 戦人 ヱリカ ベルン ベアト
準備は大丈夫かとラムダに言われ戦人は必ず真相にたどり着くと言い返す。それに対しヱリカが一緒に今度こそ魔女幻想を暴いてやりましょうと挑発する。そしてヱリカが握手を求めてくるが戦人はその手を弾き返事をする。
戦人はベアトに対しゲームを取り戻すと言う。ベルンは取り戻して御覧なさいと返す。そしてラムダが「ようこそ10月5日の朝へッ!!」と宣言する。